賃貸物件の内見について!持ち物や時間帯ごとの違いも解説

賃貸ノウハウ

西川 昇

筆者 西川 昇

不動産キャリア20年

とにかく体力のみで生きている40代です。

賃貸物件の内見について!持ち物や時間帯ごとの違いも解説

賃貸物件の内見では、持ち物や訪問する時間帯、チェックポイントを把握しておくことが大切です。
適切な準備を行えば、物件のメリットとデメリットを的確に見極め、後悔のない選択ができます。
この記事では、内見時に役立つ持ち物や時間帯による確認事項、注目すべきポイントを解説します。

賃貸物件を内見する時に持っていくと便利なものについて

賃貸物件を内見する時に持っていくと便利なものについて

賃貸物件の内見では、スマートフォンやメジャーを活用しながらチェックしていくのがおすすめです。
以下で詳しくみていきましょう。

スマートフォンを活用した記録方法

スマートフォンは内見時の情報収集に非常に役立ちます。
カメラ機能で部屋の写真や動画を撮影しておくと、複数の物件を比較する際に混同しにくくなるため便利です。
方位磁石機能を利用して窓の方角を確認すると、日当たりや風通しを把握しやすくなります。
音声メモ機能やメモアプリを活用すれば、気づいた点や担当者の説明をその場で記録でき、後から詳細を振り返る際に重宝するでしょう。
周辺環境の下調べには地図アプリが有効で、近隣の施設や交通機関の場所や所要時間を即座に確認できます。
例えば、撮影時には部屋の全体像が分かるように端から端までカメラを回すと、後で画角を見返した際に死角が少なくなります。
さらに、訪問した物件ごとにフォルダを作成して写真やメモをまとめると、格段に比較しやすくなるでしょう。
また、スマートフォンの録画機能で動画を残しておけば、窓から見える景色の動きや周囲の音の雰囲気もよりリアルに感じ取ることができます。

メジャーで確認すべきポイント

内見時にメジャーを用意すると、家具や家電の配置がイメージしやすくなります。
大型家具の設置スペースや玄関、ドア幅を測っておくと、引越し時の搬入がスムーズかどうか判断できるでしょう。
窓の寸法を測ればカーテン選びやインテリア計画にも役立ちます。
メジャーを使う際は、一つひとつの寸法を紙やアプリに記録していくのがおすすめです。
特に、部屋の形がいびつな場合は角の長さを計測しておくと家具のレイアウトを検討しやすくなります。
また、ベッドやソファなどは想定より大きく感じることがあるため、実際のスペースに余裕があるかどうかを正確に知っておくと安心です。
玄関先や階段、エレベーターの幅も忘れずに測ることで、大きな家具の搬入トラブルを未然に防ぐことができます。

筆記用具を使ったメモの取り方

筆記用具とメモ帳を持参し、部屋の特徴や設備の状態、コンセントの位置などをその場で書き留めておくと便利です。
間取り図に直接寸法や家具配置の予定を書き込むことで、後から見返す際に分かりやすくなります。
周辺環境の雰囲気や騒音など、主観的な印象もメモしておくと比較検討の際に役立ちます。
なお、メモを取るときは項目ごとに整理して書き込むと、後で情報が散らばりにくくなるでしょう。
例えば、水回り、収納、日当たりなど大きなカテゴリに分けて、気づいたことを簡単にリスト化しておくのがおすすめです。
また、写真とメモを照合するときに番号や記号を対応させると、どの写真がどのメモに関連するのか一目で分かります。
これにより、退去時に生じるトラブルを防止するための記録としても活用でき、後々まで役立つ貴重な資料となるでしょう。

賃貸物件を内見する時間帯による違いについて

賃貸物件を内見する時間帯による違いについて

賃貸物件を内見する際には、時間帯によって日当たりや住民の生活マナー、夜間の生活音などさまざまな情報を得られます。
以下で詳しくみていきましょう。

日当たりを確認するためのポイント

日当たりは室内の快適さや光熱費に影響する重要な要素です。
午前中の内見で実際の明るさを確認し、周囲の建物や樹木が日光を遮っていないか確かめると良いでしょう。
洗濯物の乾きやカビ対策にもつながるため、しっかりチェックしておくことが大切です。
加えて、実際の季節によっても日差しの角度や強さは変化します。
夏場は朝の早い時間から日光が差し込み、室温が上がりやすい場合がありますが、冬場は建物や地形の影響で思った以上に日差しが入らないこともあります。
こうした季節差を考慮することで、引っ越し後に予想外の不便を感じにくくなるでしょう。
さらに、ベランダやバルコニーの位置に応じて洗濯物がどの程度乾きやすいかにも影響が出るため、可能な限り晴天の日にも内見できるとより正確に把握できます。

午前中に内見するメリット

午前中の内見では通勤・通学時間帯の交通量や人通りを実際に確認できます。
ゴミ収集の状況や管理状態を見て住民マナーを把握できるのも利点です。
不動産会社の担当者に余裕があることが多いため、細かな質問をしながら物件をじっくり比較できます。
また、週末と平日では人の流れや交通量に差があるため、実際に生活する曜日や時間帯に合わせて内見を行うのも一案です。
特に、朝から仕事や学校へ出かける際の混雑具合は毎日の負担に直結するため、朝の通勤・通学環境を重視する人にとって大きな判断材料になるでしょう。

夜間の内見で確認すべき点

夜間の生活音や防音性能は日中とは異なる印象を受ける場合があります。
周辺の街灯や人通りの多さを確かめることで、安全性や治安を把握しやすくなります。
また、夜間営業の店舗や施設がどの程度あるかを確認しておくと、生活リズムに合った物件かどうか判断しやすいです。
夜間は廊下やエントランスの照明状態も重要なチェックポイントになります。
暗い時間帯にどの程度の明るさが確保されているかによって、帰宅時の安心感が大きく変わります。
また、最寄り駅から物件までの道のりに街灯や人通りがあるかどうかを確かめることは、防犯面を気にする人にとって特に大切です。
実際に夜間に訪れることで、近隣住民の生活リズムや周辺施設の賑わいも把握でき、昼間とは異なる雰囲気を確認できます。

内見時に確認しておきたいポイントについて

内見時に確認しておきたいポイントについて

最後に確認しておきたいチェックポイントをご紹介します。

日当たりの状況とその影響

日当たりが良い部屋は洗濯物が乾きやすく、冬場でも室内が暖かく感じられます。
北向きの部屋は涼しい反面、冬は寒さを感じやすいため、窓の方向や周辺の建物配置を踏まえて判断することが重要です。
特に、周辺に高い建物がある場合は、時間帯によって光の入り方が大きく変わることがあります。
敷地の形状や道路の方角も影響するため、内見時に建物の配置図や近隣の地図を見ながら検討すると、より具体的なイメージが湧きやすくなるでしょう。

室内の汚れや劣化のチェック方法

内見時には壁紙や床の傷、においに注意して実際に目で確認します。
水回りのカビや水垢、収納スペースの湿気や傷なども見落としがちなためしっかりチェックしてください。
清掃状態や設備の劣化具合は生活の快適さに直結するので、入居前に気になる点を把握しておくと安心です。
また、部屋全体のにおいは換気の状態や清掃の頻度をうかがわせる要素でもあります。
もしカビ臭や下水のようなにおいを感じた場合は、原因が通気不足や配管トラブルなどに起因している可能性があるため、早めに担当者へ確認を求めると安心です。
さらに、部屋の隅や家具裏などは汚れが見落とされがちなので、照明をしっかり当てて詳細をチェックすると良いでしょう。

水回りの設備や動作の確認

キッチンや浴室などの水回りは生活への影響が大きいので、蛇口をひねって水の出方や水圧を確かめましょう。
シンクや浴槽の排水がスムーズか、シャワーや換気扇は正常に動作するかも確認します。
トイレは実際に水を流してみて、異常や異音がないかを確かめておくと安心です。
蛇口やシャワーヘッドから水漏れがないかを確かめるためには、数秒程度水を流して実際にその場でチェックするとより確実です。
水回りの不具合は入居後に大きなストレスになる場合が多いため、小さな水滴や変色、においなどの兆候を見逃さないことが大切です。
また、給湯設備の温度調整がスムーズかどうかも確認しておくと、快適な生活を維持しやすくなります。

まとめ

賃貸物件の内見では、スマートフォンやメジャーを活用して設備や間取りを記録し、後から比較できるようにしておくと便利です。
時間帯や天候、季節によって日当たりや周辺環境は変化するため、できるだけ複数のタイミングで確認すると実際の住み心地をイメージしやすくなります。
水回りの状態や室内の汚れをしっかりチェックして、快適に暮らせる物件を選びましょう。
準備を万全に整えた内見によって、後悔のない住まい探しを実現してください。


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