部屋選びでこだわりたい方角とは?鬼門や日当たりを解説

部屋選びでこだわりたい方角とは?鬼門や日当たりを解説

新居として住むための部屋を探す場合、方角にこだわるのがおすすめです。
不動産には縁起の良い方向があるほか、方向によっては日当たりに差が生まれます。
そこで今回は、鬼門と裏鬼門とはどのようなものなのか、南向き・北向きそれぞれのメリットを解説します。

部屋の方角における鬼門と裏鬼門

部屋の方角における鬼門と裏鬼門

縁起の良い方角にこだわりたい場合、鬼門と裏鬼門について調べるのがおすすめです。

鬼門と裏鬼門とは

鬼門と裏鬼門とは、日本に古くから伝わる不吉な方角のことです。
鬼門は古代中国に起源があり、説話や歴史、地形と深い関連があるとされています。
この鬼門が日本に伝わったあと、陰陽道や神道の影響を受けながら、不吉な方角として広く認識されるようになりました。
日本では、都から見て鬼門にあたる場所には、鬼門除けの神社が建てられることが多いです。
また、裏鬼門とは、鬼門と反対の方角を指します。
縁起が悪い鬼門の反対であるものの、裏鬼門も鬼門と同様に不吉な方角とされています。

鬼門と裏鬼門の調べ方

鬼門と裏鬼門を調べるには、間取り図、方位磁石、または方位アプリが必要です。
鬼門は北東の方角を指しますが、家のどの位置を中心にするかによって鬼門の位置が異なります。
鬼門と裏鬼門を調べる際には、室内を出っ張りやへこみがない四角形として扱います。
部屋の四隅から対角線を引き、その交点が部屋の中心です。
部屋の中心に立ち、真北を0度として測定した場合、15~75度の範囲が鬼門にあたります。
また、195~255度の範囲は裏鬼門となります。
間取り図に鬼門と裏鬼門の範囲を示す直線を描いて、実際に部屋のどの部分が不吉とされるか確認してみましょう。

鬼門と裏鬼門の影響

鬼門の考え方では、鬼門の方角にある玄関や窓は良い影響を与えないとされています。
ただし、北東にある玄関は風水的には良い影響を与えるとされています。
風水では北東は悪いものを止める方角とされており、貯金や転職などに悩んでいる場合、北東の玄関を選ぶのも一つの方法です。
また、裏鬼門にあたる南西のキッチンは、実用的な観点から食べ物が腐敗しやすいとされています。
南西は女性に関連する方角であり、キッチンが汚れていると女性の体調に影響を与えるとされているでしょう。
さらに、鬼門の方角に水回りがあることは、風水的にも実用的にも避けるべきとされています。
北東に位置するトイレや浴室は寒くなりやすく、湿気が多いため掃除の手間が増えることが予想されます。

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方角が南向きの部屋のメリット

方角が南向きの部屋のメリット

部屋選びでは、鬼門と裏鬼門だけでなく、東西南北といった方角にこだわるのがおすすめです。

メリット①日当たりが良い

南側にベランダやバルコニーがある部屋は、1日のうち長時間日当たりが良いことがメリットです。
南向きの部屋は、朝から明るく、夕方まで日が入りやすいという特徴があります。
南向きの部屋の日当たりの良さは、洗濯物が乾きやすい点でもメリットとなるでしょう。
日光が当たりやすい南向きの部屋では、外に干した洗濯物が短時間で乾きます。

メリット②暖房費を節約できる

昼間に日光が当たりやすい南向きの部屋は、冬場の暖房費を節約できる点がメリットです。
日光が差し込む室内は暖かく、昼間であれば冬場でも暖房の使用を抑えられます。
断熱性能の高い部屋では、日中の暖かさが夜まで持続することがあります。
冬場の暖房費を抑えたい場合は、南向きの部屋を選ぶとよいでしょう。

メリット③昼間は照明がいらない

南向きの部屋は、暖かさだけでなく明るさの面でもメリットがあります。
日当たりが悪い部屋では、昼間でも照明を点ける必要がありますが、南向きの部屋なら昼間の暗さが気になることはありません。
レースのカーテンやブラインドで光の強さを調節すれば、まぶしさを抑えつつ快適な明るさを保てます。
暖房費だけでなく照明にかかる電気代を節約したい場合にも、南向きの部屋は有効です。

メリット④ベランダを活用できる

南向きの部屋は、日当たりの良いベランダを多目的に活用できる点がメリットです。
洗濯物を干す場所以外にスペースがある場合は、家庭菜園などを楽しめます。
マンションやアパートでは庭がなく家庭菜園を諦めていた場合でも、南向きのベランダを庭の代わりとして利用できます。
プランターや植木鉢を使い、日当たりを好む野菜などを育てるのもよいでしょう。

南向きの部屋の注意点

日当たりの良い南向きの部屋は人気が高く、家賃が高くなりやすい点に注意が必要です。
部屋を選ぶ際は、収入から生活費を差し引いたうえで家賃の予算を決め、無理なく支払える範囲で探すことが重要です。
また、南向きの部屋でも周辺環境によっては日当たりが想定より悪い場合があります。
特に、周囲に高い建物が多いと、日光が当たる時間が短くなる可能性があります。
さらに、日当たりの良い南向きの部屋は夏場の暑さにも注意が必要です。
在宅時の冷房費がかさむほか、ペットと暮らしている場合は終日冷房を使用する必要があるかもしれません。

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方角が北向きの部屋のメリット

方角が北向きの部屋のメリット

南向きではなく北向きの部屋にも、さまざまなメリットがあります。

メリット①直射日光が入りにくい

北向きの部屋に住むメリットは、直射日光が入りにくいことです。
一般的に日当たりが悪く人気が低い傾向がありますが、強い日差しを避けたい場合には適しています。
北向きの部屋は柔らかな光が室内に入るため、まぶしさを感じにくい点がメリットです。
とくに、リモートワークなど在宅で作業をする場合は、南向きよりも北向きの部屋のほうが快適に過ごせることがあります。

メリット②家賃が安い傾向がある

一般的な賃貸物件では、北向きの部屋の家賃は比較的安く設定されています。
そのため、北向きの部屋を選ぶことで家賃の出費を抑えられる点がメリットです。
さまざまな方角の中でも、日当たりの良い南向きの部屋は人気があります。
しかし、その人気の高さから家賃が高く設定されることが多く、相場より割高になる場合があります。
部屋を探す際は、日当たりだけでなく、間取り・設備・立地の利便性など、自分に合った条件を考慮することが重要です。
洗濯に乾燥機を使用する場合は、日当たりの悪さは大きな問題にはなりません。
また、日中に家にいる時間が短い場合は、昼間の暗さや寒さもあまり気にならないでしょう。

メリット③夏場の過ごしやすさ

北向きの部屋には、夏場に過ごしやすいというメリットがあります。
直射日光が入りにくいため、室内の温度上昇を抑える効果が期待できます。
特に暑さが苦手な場合は、日当たりの強い南向きの部屋よりも、日差しが控えめな北向きの部屋が適しているでしょう。
冷房費を抑えたい場合は、日差しの弱い北向きの部屋を検討するとよいでしょう。

北向きの部屋の注意点

北向きの部屋は、日中の室内が暗くなりやすい点に注意が必要です。
室内で仕事や勉強をする場合、昼間でも照明が必要になることがあります。
また、冬場は日当たりが悪いため、室内が冷えやすいことも課題の一つです。
さらに、室内外の温度差が大きくなることで、結露が発生しやすくなります。
窓だけでなく、水回りにもカビが生じやすいため、こまめな手入れが求められます。

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まとめ

鬼門と裏鬼門とは、中国にルーツがある古い方角の考え方で、どちらも悪い方角とされています。
南向きの部屋は、日当たりが良く洗濯物が乾きやすいほか、暖房費を抑えられることがメリットです。
北向きの部屋は、きつい直射日光が当たらないことや、真夏でも比較的過ごしやすいことにメリットがあります。