賃貸でフローリングにカビが!掃除や修繕費の対応についても解説

賃貸でフローリングにカビが!掃除や修繕費の対応についても解説

賃貸物件でフローリングにカビが発生すると、見た目の悪化だけでなく退去時の修繕費用にも関わる恐れがあります。
カビの原因を早めに把握し、適切な対応を取ることで、被害の拡大やトラブルを未然に防ぐことができます。
くわえて、日常的な掃除や湿気対策を心がけておくことで、フローリングを清潔に保ち、資産価値の維持にもつながるでしょう。
この記事では、フローリングにカビが生える原因や効果的な掃除方法、修繕費用が発生するケースについて解説いたします。

賃貸物件のフローリングにカビが発生する原因

賃貸物件のフローリングにカビが発生する原因

賃貸物件の退去時、フローリングに発生したカビは、原状回復費用の対象となることがあります。
とくに、湿気が多い日本の気候では、日常生活の中で知らず知らずのうちにカビが発生しやすい環境を作ってしまうことがあります。
一般に、カビは室内の相対湿度が60%を超えると発生しやすく、70%を超えると繁殖が急速に進むとされています。
そのため、湿度計を設置して40〜60%に保つことが効果的です。
以下では、フローリングにカビが発生する主な原因について詳しく解説いたします。

布団を敷きっぱなしにするリスク

フローリングに布団を敷きっぱなしにすると、寝汗が床に伝わり湿度が急上昇します。
そのため、布団を敷く位置を定期的に変えると、湿気が一点に集中せず床材の傷みを防ぐことが可能です。
また、湿気と体温で床面が結露しやすく、24時間も経たないうちにカビの胞子が繁殖を始めることもあります。
毎朝布団を畳んで換気し、すのこや除湿シートを挟めば空気が循環して湿気が抜けやすくなり、カビを大幅に抑えられます。
さらに、敷き布団だけでなく、ラグやベッドパッドでも同様の現象が起こるため注意が必要です。

植木鉢の湿気が原因になることも

植木鉢から漏れた水や、蒸散した水分が床に溜まると、接地面だけ湿度が高い状態が続きます。
水分が染みたまま放置すると木材が膨張し、黒ずみや白いカビが輪状に広がるケースも少なくありません。
そのため、観葉植物は、週1回鉢底から水が流れる程度にたっぷり与え、受け皿の残水をすぐ捨てる習慣がカビを防ぐことにつながります。
また、防水性のPVCマットや受け皿を敷き、時々鉢を動かして床を乾拭きすれば、変色やカビを防げるでしょう。
さらに、通気性のあるスタンドを併用すると空気が流れ、湿度がこもりにくくなります。

マットの下に湿気がこもる危険

吸湿性の高い綿やマイクロファイバーのマットを敷きっぱなしにすると、床との間に湿気とホコリが溜まり、カビの温床になります。
そのため、マットをめくって裏側を乾かす習慣をつけ、週1回は床を乾拭きして風を通すことが有効です。
また、キッチンマットの下に防水アルミシートを敷くと、油分と水分が床材に浸透するのを二重に遮ることができます。
マットが厚手の場合は、巻き上げて立て掛けると速く乾きます。
さらに、洗濯表示を確認し、丸洗い可能な素材なら月1回程度で洗濯すると衛生的です。

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フローリングにカビが発生していた場合の掃除の手順

フローリングにカビが発生していた場合の掃除の手順

賃貸物件の退去時、フローリングにカビが発生していると、原状回復費用の対象となる可能性があります。
とくに、湿気の多い日本の気候では、日常生活の中で知らず知らずのうちに、カビが発生しやすい環境を作ってしまうことがあります。
以下では、フローリングにカビが発生していた場合の掃除の手順について詳しく解説いたします。

布を濡らして丁寧に拭き取る方法

中性洗剤を吹き付け3分ほど置き、固く絞った雑巾で静かに拭き取ります。
拭き取り作業の前に掃除機でホコリを除去しておくと、洗剤が汚れと均一に接触し効率が高まります。
このとき、カビの胞子が舞わないよう、雑巾を床面に沿わせ優しく滑らせるのがコツです。
使用した布は使い回さず密封して廃棄し、作業時は窓を開けビニール手袋を着用してください。
さらに、洗剤はフローリング用の中性タイプを選ぶと、ワックスを剥がしにくいです。
なお、バケツの水は、こまめに替えて汚れを床に広げないことがポイントです。

エタノールを使った効果的な除菌

除去後は、濃度70%前後の消毒用エタノールをスプレーし、30秒置いて自然乾燥させてから乾拭きします。
アルコールが材質を傷めないか、あらかじめ巾木など目立たない箇所でテストしましょう。
揮発性が高いため火気厳禁とし、作業中は換気扇を回しておくと安全です。
また、アルコールが使えないワックス仕上げの無垢材には、木工用石けん水を代用し目立たない部分で必ず試してみましょう。
塗装が劣化した古い床材は、アルコールで白濁することがあるため、とくに注意しましょう。
さらに、乾いた後にワックスを薄く塗り直すと、光沢と保護効果が戻ります。
なお、市販のアルコール除菌シートでも代用できますが、液量が少ない場合は2枚以上重ねて使用します。

歯ブラシで板のつなぎ目もきれいに

板の継ぎ目には、エタノールを吹き付け、使い古しの歯ブラシで優しく掻き出すと効果的です。
ただし、力を入れ過ぎるとワックスが剥がれるので、数回に分けて少しずつ汚れを除去してください。
また、綿棒を併用すると溝の奥まで液が届きやすくなります。
さらに、掻き出したカビを布で拭き取り、仕上げに乾拭きして完全に乾燥させます。
なお、乾拭き後は窓を10分開けるだけで十分に乾かすことが可能です。

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フローリングにカビが発生した場合の退去時の修繕費

フローリングにカビが発生した場合の退去時の修繕費

賃貸物件の退去時、フローリングにカビが発生していると、原状回復費用の対象となる可能性があります。
とくに、湿気の多い日本の気候では、日常生活の中で知らず知らずのうちに、カビが発生しやすい環境を作ってしまうことがあるのです。
以下では、フローリングにカビが発生した場合の退去時の修繕費について詳しく解説いたします。

借りてる側の過失と見なされるケース

結露放置や換気不足など、借主の管理義務違反が原因と判断されると、修繕費は借主負担になります。
なお、国土交通省ガイドラインでは、①内容の具体的明示、②借主の理解と同意、③費用の妥当性を満たす特約のみ有効です。
くわえて、ガイドラインに沿わない一律負担の条項は、無効となる場合があります。
そのため、結露やカビを見つけたら早めに管理会社へ連絡し、写真と日時を記録しておくと過失割合の証拠になります。
また、室内気流を確保するため、扇風機やサーキュレーターを併用すると効果が上がるでしょう。

修繕費の負担は借主にかかる可能性

布団敷きっぱなしや頻繁な室内干しなど、生活習慣由来のカビは「通常使用を超えた損耗」とみなされ、貸主が写真などで裏付ければ請求が認められやすいです。
異常を感じたらスマホで撮影し、日時を残しつつ相談しましょう。
また、構造や設備不良が原因と主張する場合は、専門業者の診断書を添えると交渉がスムーズです。
さらに、原因が複数ある場合は、双方で費用を分担する例もあり、LINEのやり取りなどもエビデンスになります。
なお、原状回復費の相場は、自治体の消費生活センターで相談すると無料でデータを入手でき、大きく交渉の根拠になる。

高額だと3万円以上かかることも

清掃で済む軽度なら数千円ですが、張り替えが必要な場合は1㎡あたり約1.2万〜1.5万円、6畳で8万〜15万円前後になります。
また、全面張り替えは数日から1週間かかり、その間の生活にも影響が出ます。
さらに、工事費には、既存床材の撤去費や廃材処分費も含まれるため、契約前に見積もりの内訳を確認してください。

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まとめ

フローリングのカビは、普段の生活の中でも発生リスクがあり、油断すると広がるおそれがあります。
そのため、日頃から湿気をため込まないよう注意し、カビの発生を未然に防ぐことが大切です。
万が一、カビが発生した場合は早めに掃除し、修繕費がかかる前にこまめに点検と対応をおこないましょう。

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