賃貸物件でのガスの変更について!都市ガスとプロパンガスの特徴も解説

賃貸物件を選ぶとき、ガスの種類は生活費や利便性に直結する重要なポイントです。
都市ガスとプロパンガスでは、料金や供給方法、災害時の対応などに違いがあります。
とくに、プロパンガスは自由料金制のため、同じ地域でも物件ごとに料金が異なる可能性がある点に注意が必要です。
本記事では、賃貸物件でのガス変更の可否や、それぞれの特徴・メリット・デメリットについて解説します。
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賃貸物件の入居後にガスの変更は可能か

賃貸物件のガス形態は「都市ガス」と「プロパンガス」の2タイプです。
近年では、都市ガスが主流となっていますが、築年数が古い住宅であるとプロパンガスが採用されている可能性もあります。
都市ガスとプロパンガスの違いは、仕組みと料金形態です。
都市ガスとプロパンガスの料金差は依然として大きく、2024年時点では都市ガスが1㎥あたり約180円、プロパンガスは約350円です。
地域や契約会社によって料金差は変わるため、契約前に確認しておくと安心でしょう。
2019年に日本生活協同組合連合会がおこなった「電気・ガス料金調査」によると、アパートやマンションなどの賃貸物件での都市ガス料金は、1㎥あたり176円です。
一方、プロパンガスは340円と1.93倍の数値が出ています。
単身者で月に換算すると、2,000円以上の差が生じるため、プロパンガスを使用している方は都市ガスに変更したいと考えるでしょう。
しかし、賃貸物件で個人がプロパンガスの変更をするのは困難です。
理由を以下で解説します。
プロパンガスの契約はオーナーがおこなう
結論からいって、プロパンガスの契約は個人でおこなえません。
なぜなら、プロパンガスの契約が一棟の建物に対して、1つの販売店しかおこなえない決まりとなっているためです。
一棟の建物内で複数の会社がガス供給をおこなおうとすると、設備の設置や管理、それにかかる費用を各々の会社へ振り分けるのが困難になります。
そのため、賃貸物件であれば、オーナーや管理会社が契約者となり、建物全体でガスを契約するのです。
都市ガスに変更したいときはオーナーの許可が必要
賃貸物件でガスの変更をしたいときには、オーナーへ相談する必要があります。
一戸建ての賃貸物件なら、供給先が1つしかないため、スムーズに許可を得やすいでしょう。
ただし、マンションやアパートのケースでは、全室の変更となり、手続きに手間がかかります。
ガス管の状態によっては、許可が取れてもすぐに開通しないケースがあるので、注意点として押さえておくことが大切です。
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賃貸物件への入居で知っておきたい都市ガスの性質

賃貸物件の入居中にガスを変更したいなら、後悔しないよう都市ガスの性質を把握しておきましょう。
以下では、都市ガスの主な特徴とメリット・デメリットを解説します。
都市ガスの主な特徴
都市ガスの主な原料は、メタンが主成分の天然ガスです。
空気より軽く、プロパンガスより熱量が低いといった特徴があります。
また、地中埋設のガス管から供給する仕組みです。
ガス製造所から地中に埋設した導管をとおして、広範囲の住宅や施設などにガスを供給しています。
都市ガス事業者の数は少なく、東京ガス・大阪ガス・東邦ガスの大手3社で、都市ガス供給量の約7割を占めているともいわれているのです。
なお、都市ガスは、国や地域の認可が必要な「公共料金」となっています。
そのため、適正価格の目安が把握しやすく、節約を意識した暮らしも可能でしょう。
都市ガスを利用するメリット
賃貸物件で都市ガスを利用するメリットは、やはりプロパンガスより料金が安いことです。
公共料金であるため、月々の基本料金がほぼ安定しており、急に値上げされる心配も少ないでしょう。
さらに、ガス設備の場所を取らなくて良いのも、メリットの1つに挙げられます。
都市ガスは地中埋設のガス管から供給されるので、敷地面積が狭い物件にも導入可能です。
そのほか、天然ガスが原料となっているため、人体に無害な特徴があります。
空気より軽く、万が一のガス漏れでも拡散され、被害を最小限に抑えられるでしょう。
とくに、都市ガスの二酸化炭素排出量は少なく、地球環境に優しい成分となっています。
都市ガスを利用するデメリット
都市ガスのデメリットは、初期工事費用が高いことです。
プロパンガスから都市ガスへの変更では、地下埋設から住宅引き込みの配管工事が必要になります。
引き込み距離が長いと、10万円以上の高額な費用がかかり、工期も長引くでしょう。
費用や手続きの手間から、工事を断るオーナーも珍しくありません。
また、災害時の復旧が遅くなりがちです。
都市ガスとプロパンガスのどちらが良いかは状況によって異なるので、ライフスタイルを考慮しながら検討する必要があるでしょう。
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賃貸物件への入居で知っておきたいプロパンガスの性質

プロパンガスには、以下のような性質があります。
賃貸物件への入居を検討しているなら、都市ガスとあわせて、プロパンガスの特徴とメリット・デメリットを把握しておきましょう。
プロパンガスの特徴
プロパンガスの原料は、プロパン・ブタンといった液化石油ガスです。
供給方式によって「集中プロパン」と「個別プロパン」に区別されます。
集中プロパンでは、プロパン庫から地中配管をとおして、各住宅にプロパンガスを供給していくのが特徴です。
一方、個別プロパンは、プロパンボンベを各住宅に設置し、個別に配管・供給します。
アパートやマンションなどの賃貸物件には、個別プロパンより集中プロパンが設置される傾向があり、料金形態も「自由料金」です。
そのため、同じ地域でもガスの基本料金に違いが見られます。
プロパンガスを利用するメリット
プロパンガスを利用するメリットは、設置場所に制限がないところです。
ガスボンベが設置できる場所なら、どこでもプロパンガスを導入できます。
都市ガスが普及していない地域でも、ガスを引けるのはメリットの1つです。
プロパンガスは全国をカバーしているため、地方で利用される傾向があります。
さらに、都市ガスと比較して熱量が高く、火力の強い調理がしやすいでしょう。
食材本来の味を引き出せるなど、料理好きには嬉しいポイントです。
ほかにも、設置の初期費用が安く、災害時の復旧も早めにおこなわれます。
低コストで生活の安全性を守れるのは、メリットの1つでしょう。
プロパンガスを利用するデメリット
プロパンガスには、法的な「適正価格」が定められていません。
ガス会社が単位料金を自由に調整できるため、急な値上げがおこなわれる可能性があります。
資金に余裕を持っておかないと、家計が苦しくなるおそれがあるでしょう。
プロパンガスの賃貸物件へ入居するときには、あらかじめ地域の相場感を把握しておくのがおすすめです。
詳しい料金形態は契約する会社によって異なりますが、大まかな金額がわかるでしょう。
ほかにも、プロパンガスは、ボンベを設置する場所が必要です。
「直射日光を避ける」「火気までの距離を十分取る」などの設置基準も設けられているので、事前に確認しておかなければなりません。
賃貸物件でガスの使用を検討している方は、都市ガスとプロパンガスのどちらが良いか、それぞれの特徴を比較したうえで条件にあった物件を選びましょう。
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まとめ
賃貸物件のガス契約は、一棟の建物に対して、1つの販売店しかおこなえない決まりとなっています。
そのため、個人でガスの変更ができず、オーナーに相談しなければなりません。
都市ガスには、月々の基本料金がほぼ安定しているメリットがあり、プロパンガスは災害時の復旧が早めです。
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レントライズ
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