マンションでは防災対策が重要!対策と知っておきたい設備も解説

マンションでは防災対策が重要!対策と知っておきたい設備も解説

引っ越しにあたって考えたいことのひとつに、新居に合わせた防災対策があります。
しかし、大きな災害は日常的に経験するものではなく、具体的にどのような対策が必要なのかをイメージしにくいでしょう。
今回は、マンションで災害に備えることの重要性にふれたのち、防災対策や一部の物件に見られる防災設備を解説します。

過去の災害が教訓!マンションにおける防災対策の重要性

過去の災害が教訓!マンションにおける防災対策の重要性

マンションは、鉄筋コンクリート造などの頑丈な構造をしており、木造一戸建てに比べて災害には強いといえます。
しかし、過去に起きた大きな災害をふまえると、たとえマンションでも防災対策は重要です。
引っ越し前に押さえたい防災対策の重要性は、以下のとおりです。

防災対策は必要なのか

現時点では、とくに不自由なく暮らせる地域や住居でも、日頃から防災対策を講じておくことが重要です。
日本国内では、東日本大震災をはじめ、熊本や北海道などでも災害が起きています。
過去にあった数々の災害から、現在ではどこで被害が生じてもおかしくないと、防災意識が高まっています。
東京都では、各家庭での防災対策を促すため、11月19日が備蓄の日に定められました。
また、全国各地の自治体でも、日常的な備蓄などが推奨されています。
このような現状から、各家庭での防災対策の重要性は高いといえます。

マンションで想定されるリスク

マンションは災害に比較的強いとはいえ、被災時にはいくつかのリスクが想定されます。
まずは、入居した部屋が高層階だと、地震の発生時に室内が激しく揺れるおそれがあります。
また、被災時には、建物のエレベーターが止まるリスクに注意が必要です。
エレベーターが止まると、高層階に住んでいても、フロア間を階段で移動せざるを得ません。
普段より外出のハードルが高くなり、買い出しなどが難しくなると予想されます。
さらに、マンションの建物自体は無事でも、地域一帯が被災で大きなダメージを負うと、水道や電気などのライフラインは止まる可能性があります。
ライフラインが使えなければ、マンションの建物や部屋自体は無事でも、普段どおりの生活を送るのは困難です。
ライフラインの復旧にかかる期間は一概にいえませんが、東京の首都直下地震などでは、電力は数日~1週間程度、上下水道は2~3週間以上かかるケースもあるとされています。
近年では、マンションでも台風や集中豪雨による浸水被害が発生しています。
このように、さまざまなリスクが予想されるため、新居がマンションでも防災対策はしっかり講じましょう。

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マンションにおける具体的な防災対策

マンションにおける具体的な防災対策

過去の災害を教訓に、現在ではさまざまな防災対策が推奨されています。
マンションにおける防災対策は、以下のとおりです。

家具の転倒対策

地震の発生時に避けたいことのひとつが、家具の転倒です。
転倒した家具の下敷きになると、状況によっては命にまで関わりかねません。
家具の転倒を防ぐには、まず専用の金具で固定するのが有効です。
また、家具が転倒すると下敷きになる範囲では、就寝を避けましょう。
さらに、家具が転倒しても、部屋の出入り口が塞がれないレイアウトにすることも大事です。
上記のような対策を講じると、家具の転倒による被害を避けやすくなります。

ガラスの飛散対策

地震に備えるときは、家具の転倒のほか、ガラスの飛散にも注意が必要です。
揺れによって割れたガラスが室内に散乱すると、室内で足を怪我するリスクがあって危険です。
主な対策には、家具のガラス戸などに、飛散防止のフィルムを貼ることが挙げられます。
また、スニーカーなどの履物を室内に用意しておくと、割れたガラスが室内に散乱しても、足の怪我を防ぎやすくて安心です。

防災グッズの用意

マンションで可能な防災対策のひとつに、日頃の備蓄が挙げられます。
過去にあった東日本大震災では、水道の復旧まで避難を続けた方が多く見られました。
過去の教訓から、日頃の備蓄でとくに重要なのは、水だといえます。
くわえて、食品に関しては、レトルト食品や缶詰、保存食などを用意しておくのが基本です。
なお、ライフラインが止まるリスクから、携帯用のガスコンロとガス缶の用意も推奨されます。
携帯用のガスコンロで煮炊きができると、通常の食品をいくらか使えます。
加熱不要の保存食だけで被災後の食事をまかなう必要がなくなり、食品の備蓄にかかる手間や費用を少し抑えられてお得です。
電気に関係する防災グッズには、懐中電灯や充電式のラジオ、乾電池、モバイルバッテリーなどが挙げられます。
とくに重要なのは、スマートフォンを充電できるグッズです。
スマートフォンを充電できないと通信や連絡が不能となり、被災時に孤立して困りかねません。
身の回りの防災グッズには、ヘルメットやポリタンク、軍手、養生テープなどがあります。
ヘルメットやポリタンクなどがないと、身の安全を確保できなかったり、給水車から水を受け取れなかったりするため、注意が必要です。
くわえて、簡易トイレや子ども用のおむつ、除菌シートなどの衛生用品も忘れずに用意しましょう。

備蓄のコツ

防災グッズを日常的に無理なくそろえる方法に、ローリングストックがあります。
ローリングストックとは、災害に備えて備蓄した食品や飲料水などを日常的に使用しつつ、不足分を都度買い足す方法です。
古いものから順に使用していけば、賞味期限が切れて、肝心なときに使えない事態を避けられます。
さらに、使用した分だけ新しいものを買い足せば、備蓄がなくなる心配もありません。
多岐にわたる備蓄を無理なくそろえられるよう、可能なら日頃からローリングストックを実施しましょう。

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一部のマンションに見られる防災設備

一部のマンションに見られる防災設備

新居にマンションを選ぶとき、一部の物件には、特殊な防災設備が見られることがあります。
被災時のリスクを軽減するため、マンションの防災設備は、事前に一度確認することをおすすめします。

防災設備①発電機

一部のマンションには、防災用の発電機が備わっています。
備え付けの発電機で多少は電気が供給される点から、地域一帯が停電しても、エレベーターや水道が部分的に使えることがあります。
なお、防災用の発電機は、共用のライフラインを維持するために備わっているものです。
各部屋に電気を供給するものではなく、停電時には手持ちの家電を使えなくなる点に注意が必要です。

防災設備②災害用井戸

防災設備の一種である災害用井戸とは、被災によって水道が止まったときに使うものです。
敷地内に井戸があると、被災後に生活用水などを確保しやすくなって安心です。
なお、敷地内にある井戸は、マンションの住民専用の設備とは限りません。
被災時には、地域の方々に広く開放することを想定して、設置されているケースがあります。

防災設備③エレベーター

マンションには、通常のエレベーターとは別に、防災用のエレベーターが別途備わっていることがあります。
防災用のエレベーターは、主に消防活動に活用される傾向にあります。

防災設備④屋上の救助スペース

マンションの屋上には、防災設備として、救助スペースが設けられることがあります。
ヘリコプターの着陸はできないケースがほとんどですが、ホバリングは可能となっており、住民の救助に役立ちます。

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まとめ

過去にあった数々の災害から、現在ではどこで被害が生じるかわからないうえ、マンションでもいくつかのリスクが想定されるため、防災対策は重要です。
具体的な対策には、専用の金具で家具を固定したり、ガラスの飛散防止のシートを貼り付けたりするほか、防災グッズの用意なども挙げられます。
一部のマンションには、防災設備として、発電機や災害用井戸、エレベーター、屋上の救助スペースなどが見られます。

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