追い焚き機能は必要?賃貸物件での利点についても解説
賃貸物件を探す際、追い焚き機能の有無は日々の快適さに直結する設備として、多くの方が重視するポイントです。
とくに、湯船でゆったり過ごしたい方にとっては、時間を気にせず温かいお風呂に入れる大きな魅力となります。
ただし、家賃の上昇や定期的な掃除が必要になるなど、見落としがちな注意点にも目を向けることが大切です。
この記事では、追い焚き機能の仕組みやメリット・デメリット、設置されていない場合の代替手段について解説いたします。
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追い焚き機能とは?
寒い季節や疲れた日の夜、温かいお風呂にゆっくり浸かることは、心身のリフレッシュに欠かせません。
しかし、時間が経つとお湯が冷めてしまい、再びお湯を張るのは手間と費用がかかります。
そんなときに役立つのが「追い焚き機能」です。
そこで以下では、追い焚き機能の仕組みやメリットについて詳しくご紹介いたします。
追い焚き機能とは何か
追い焚き機能は、いったん冷めた浴槽のお湯を給湯器へ送り込み、再加熱してから浴槽へ戻す循環システムで、湯温を安定させる役割を担います。
現在主流の1つ穴ポンプ循環式は、強制的に水流を生み出すため短時間で加熱でき、配管がシンプルな分メンテナンス性にも優れています。
一方で、2つ穴を利用する自然循環式は、温度差のみで湯を動かすため、省エネではあるものの設置例は減少傾向です。
どちらの方式でも、一度張ったお湯を繰り返し使えるため、追い焚きは節水・節ガスと快適性を同時に実現する利点があります。
なお、最新機種の中には浴槽内の温度むらを検知して、自動で攪拌をおこなうモデルもあり、ムラの無い快適な湯温を保てます。
さらに、省エネ等級の高い給湯器と組み合わせることで、年間の光熱費をさらに抑えられる点も見逃せません。
水道代を節約できる利点
追い焚きは、既存のお湯を再利用するため、湯張りからやり直す場合に比べて水道代とガス代を大幅に削減できます。
平日の帰宅後と休日の入浴を合わせて、月15回程度利用する家庭を想定すると、浴槽容量200リットルでは再加熱が約30円、入れ替えが約85円となり、差額は月およそ800円、年間では約9,600円もの節約効果が見込めます。
ただし、この数値は都市ガス・給湯効率80%・外気との差5℃前後という平均的条件での目安であり、地域の料金単価や設定温度、給湯器の種類によって上下する点は念頭に置いておきましょう。
お風呂好きにうれしいポイント
長時間の入浴中に湯温が下がっても、浴槽のフチにあるボタン1つで瞬時に再加熱できるため、寒い季節でも湯船から出ずに快適さを維持できます。
また、家族の帰宅時間がばらばらでも、後から入る人が自分で設定温度に戻せるので、追い焚きのたびにお湯を捨てずに済み、時間帯を気にせず入浴リレーが可能です。
さらに、半身浴などで長く湯船に浸かる場合もお湯が冷えないため、くつろぎ時間の質が格段に向上します。
なお、追い焚き操作は、台所リモコンからもおこなえるため、料理の合間に浴槽を温めるなど家事の同時進行がしやすくなります。
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追い焚き機能付きの賃貸物件のデメリット
追い焚き機能付きの賃貸物件は、快適な入浴をサポートする一方で、いくつかの注意点も存在します。
以下では、追い焚き機能付き物件を検討する際に知っておきたいデメリットについて詳しく解説いたします。
家賃が高くなりやすい点に注意
追い焚き用の給湯器や循環配管を備えるには、余分な設備コストがかかるため、同じエリア・同面積の物件より家賃が数千円高く設定され、年間では数万円の差になることがあります。
また、設備グレードが高い新築や築浅物件では、追い焚きの有無を問わず家賃自体が高めになる傾向もあるので、浴槽をほとんど使わない方には割高感が強まります。
そのため、浴槽を頻繁に利用しない場合は、追い焚きがない物件で入浴剤やシャワーを工夫したほうが、家計に優しいかもしれません。
とくに、都市ガス地域のファミリー向け2LDK以上では、追い焚きの有無で平均して月3000円前後の差が生じる調査もあります。
入浴剤が使えないこともある
硫黄・塩分・炭酸ガスなどを含む入浴剤は、配管や熱交換器を傷める恐れがあるため、多くのメーカーが循環式浴槽での使用を禁止しています。
にごり湯やとろみタイプ、発色の強いバスソルトは、成分が配管に残留しやすくセンサーの誤作動や故障につながることもあるので、使用前に説明書や賃貸契約書で許容範囲を確認することが大切です。
なお、お気に入りの入浴剤を使いたい場合は「風呂釜対応」と明記された製品を選ぶか、使用後に浴槽と吸込み口を十分にすすいでトラブルを防ぎましょう。
一方で、最近は酵素系や重曹ベースなど循環器対応をうたう商品も増えており、成分を確認すれば香りや発色を楽しむ余地は十分残されています。
掃除の手間が増える可能性
循環配管は湯垢や皮脂が溜まりやすく、それを放置すると、雑菌が繁殖してにおいや濁りの原因になります。
そのため、月1回程度は専用の配管洗浄剤を投入して10〜15分循環洗浄する必要があり、まれに専門業者による薬剤洗浄が必要になることもあります。
さらに、清掃頻度や費用分担については、入居前に管理会社へ確認しておくと安心です。
なお、配管洗浄剤はドラッグストアで数百円で購入でき、シャワー掃除と同じ日程に組み込めば手間を最小化できます。
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工事をしなくても使える簡易追い焚き機
追い焚き機能がない賃貸物件でも、工事不要でお風呂の温度を保つ方法があります。
それが、「簡易追い焚き機」です。
以下では、簡易追い焚き機の種類や設置方法、安全機能について詳しく解説いたします。
保温タイプと加熱タイプを比較
保温タイプは、蓄熱剤や断熱カバーで湯温低下をゆるやかにする簡易モデルで、価格は数百円からと手軽に導入できます。
一方で、電気ヒーターを内蔵した加熱タイプは、冷めた湯を40℃前後まで温め直したり水から沸かしたりでき、機能面では追い焚きに近く、価格帯は数千円〜1万円程度が一般的です。
さらに、購入時には、浴槽の材質・電源容量・コードの取り回しなどとの相性も確認しておくと安心です。
なお、保温タイプでも湯面に断熱シートを併用すれば、1時間当たりの温度低下を1〜2℃程度抑えられるため、短時間入浴なら充分実用的だといえるでしょう。
寝かせて使用する設置方法
浴槽の底に横向きで設置するタイプは、湯面から遠いヒーターを効率よくお湯に触れさせられる構造で、浅めのユニットバスや半身浴向けの小型浴槽でも使いやすいのが特徴です。
使用後は、本体を取り出して水気を拭き取り、コードも含め風通しの良い場所で乾燥させることで、内部の錆びや電気部品の劣化を防ぎ長寿命につながります。
また、電源コードが届かない場合は防水延長コードを使わず、浴室外の安全なコンセントから給電してください。
なお、浴槽が樹脂製の場合は、ヒーターとの接触熱で変形しないよう、メーカー指定の専用マットを敷くと安心です。
安全機能の確認も忘れずに
漏電遮断器・温度ヒューズ・空焚き検知センサーなど複数の安全装置が備わった製品を選べば、感電事故や本体過熱による火災リスクを大きく低減できます。
また、浴室は高湿度で水滴が多い環境のため、防水性能(IPX規格)の等級や自動停止機能の有無を必ずチェックしましょう。
なお、小さな子どもの誤操作を防ぐチャイルドロック機能もあると、さらに安心です。
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まとめ
追い焚き機能付きの賃貸物件は、いつでも温かいお風呂に入れる快適さと光熱費の節約効果が魅力です。
また、追い焚き1回当たりで、50〜55円程度光熱費を抑えられるケースが多い傾向にあります。
ライフスタイルや使用頻度を踏まえたうえで、日々の暮らしに合った設備選びをおこなうようにしましょう。
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レントライズ
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