賃貸物件にあるシステムキッチンとは？生活のメリット・デメリットを解説

自炊をメインとした食生活を送る方におすすめなのが、システムキッチンのある賃貸物件です。
引っ越しで後悔しないためには、システムキッチンとはどのようなものなのか、実際にどのように役立つかをチェックしてみるのがおすすめです。
そこで今回は、賃貸物件にあるシステムキッチンとはどのようなものなのか、システムキッチンのある賃貸物件に住むメリット・デメリットを解説します。

賃貸物件にあるシステムキッチンの種類とは

システムキッチンは便利な設備ですが、一般的なキッチンとの違いがよくわからないかもしれません。
まずは、システムキッチンとはどのようなものなのか、システムキッチンのなかで選べる種類を見てみましょう。

システムキッチンの定義

キッチンとは、調理をおこなうスペースのことを指します。
間取り図では、コンロやシンクなどを含む空間がキッチンと表示されていますが、設備としてのキッチンはコンロやシンクなどのことです。
一般的なキッチンとシステムキッチンとの違いは、調理のための機能がひとまとまりになっているかどうかにあります。
システムキッチンとは、コンロ・シンク・上下の収納・調理台などが一体となったデザインのものです。
一方で、一般的なキッチンだと、シンクとシンク下の収納スペース、調理台のみがあり、コンロは別途用意することになります。
システムキッチンでは、ワークトップとよばれる天板が調理台からコンロまで一体化されていて、見た目がスッキリしています。
システムキッチンのコンロは、後から置くのではなく、キッチンのなかに組み込まれているビルトインコンロです。

システムキッチンの種類

システムキッチンで選べる種類は、見た目の違う3つです。
1つ目は、シンクやコンロなどの機能が横並びになっているI型で、狭い場所でも設置しやすいことに特徴があります。
2つ目は、キッチンスペースの角を利用して配置されるL型です。
こちらは、横一列のI型より調理中に無駄な動きがなく、使いやすいことが特徴といえます。
3つ目に挙げられるのは、壁と接することなく、島のように置かれるアイランド型です。
アイランド型のキッチンだと、人の出入りがしやすく、家族全員でキッチンを使えることが特徴です。

賃貸物件に多いシステムキッチンは？

一人暮らし向けなどコンパクトな賃貸物件に多いのが、場所を取らずに設置できるI型のシステムキッチンです。
スペースの角に置かれるL型のシステムキッチンは、設置場所を選ぶことから、賃貸物件では少数派となります。
また、システムキッチンの形状だけでなく、カウンターをはさんで部屋が見渡せる対面キッチンかどうかも、賃貸物件選びで大切なポイントです。
2人以上で住むための賃貸物件をお探しの場合、会話しやすく、配膳と片付けのしやすいカウンターがあると便利です。

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システムキッチンのある賃貸物件に住むメリット

実際に、システムキッチンのある賃貸物件に住んだ場合、どのようなメリットがあるかをチェックしてみましょう。

メリット①掃除しやすい

システムキッチンのある賃貸物件に住むメリットとして挙げられるのが、掃除のしやすさです。
システムキッチンで掃除がしやすいのは、さまざまな機能が一体化しているところに理由があります。
システムキッチンは、大きな天板に調理台とコンロが組み込まれているので、大きな段差がなく、調理後の汚れを簡単に拭きとれます。
自分でコンロを購入して設置するタイプの一般的なキッチンでは、コンロの奥や下に食材を落としてしまうと、掃除しにくい特徴がありました。
しかし、コンロが天板に組み込まれているシステムキッチンであれば、こうした悩みは起こらないでしょう。

メリット②おしゃれなデザイン

システムキッチンのほとんどは、見た目がおしゃれなデザインであることがメリットです。
一体となった天板からは、シンプルで機能的な美しさを感じられ、料理好きな方にとって料理する楽しみが大きくなるでしょう。
とくに、天板に人造大理石などを採用しているシステムキッチンは、シンプルさだけでなく、高級感があることがメリットです。
賃貸物件では、自分の好みのデザインを選べないものの、生活感の少ないおしゃれなデザインが共通しています。

メリット③収納力が高い

システムキッチンとは、調理スペースや収納スペースなどが一体になっている設備のことです。
多くのシステムキッチンでは、シンクやコンロの下に広い収納スペースがもうけられています。
また、キッチンの上部にも棚が取り付けられていることが多く、たくさんの食器や調理道具をしまえることがメリットです。
気になる賃貸物件の内見をおこなう場合には、実際の収納力を見てみると良いでしょう。

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システムキッチンのある賃貸物件に住むデメリット

システムキッチンのある賃貸物件に住む場合、メリットだけでなく、デメリットを把握しておくことがポイントです。

デメリット①家賃が高い傾向がある

システムキッチンのある賃貸物件は、それ以外の賃貸物件と比較して、家賃が高い傾向があることがデメリットです。
システムキッチンの設置された賃貸物件に住む場合、1万円ほど家賃が高額になります。
システムキッチンにこだわり、予算オーバーになってしまうと、生活が苦しくなったり、家賃を滞納してしまったりするリスクがあります。
賃貸物件を探すエリアやシステムキッチン以外の設備など、さまざまな条件によりますが、適正な家賃金額を把握したうえで毎月いくらまで家賃を出せるか考えることが大切です。

デメリット②コンロを勝手に変えられない

システムキッチンでは、天板にコンロが組み込まれているビルトインコンロが採用されています。
ビルトインコンロには、掃除のしやすさや見た目の美しさなどのメリットがあるものの、自分で勝手にコンロを変えられないことはデメリットです。
システムキッチンのコンロに不満を抱きやすいのは、IH・ガスといった熱源についてです。
子どものいるファミリーだと安全性の高いIHコンロが喜ばれますが、IHコンロは火力が低く、火力調整をしにくいと感じられることがあります。
反対に、ガスコンロは料理好きな方に喜ばれるものの、火災リスクを避けたい方などからは選ばれにくいでしょう。
システムキッチンのある賃貸物件を探す場合は、コンロがIHかガスかをチェックして、自分に合っているかを考えるのがおすすめです。

デメリット③修理が高額になる

システムキッチンは、すべての機能が一体となっています。
したがって、一部分のみが壊れたとしても、その部分のみの修理が難しく、全体的な取り換えが必要になる可能性があることがデメリットです。
コンロ部分だけが故障して修理を依頼した場合、天板がおおっている全体を交換することは珍しくありません。
賃貸物件では、日常的な使用の範囲で発生した故障について、大家さんが修理費用を負担することになっています。
しかし、故意による破損や注意を怠ったために発生した故障などは、入居者の負担で修理する必要があります。
システムキッチン全体の取り換えとなった場合、10～30万円ほどかかるのが一般的で、システムキッチンの種類やグレードによってはこれ以上の負担となるかもしれません。
賃貸物件には、入居時の状態に戻して退去する原状回復の義務があり、日頃から設備を丁寧にあつかう方がほとんどです。
しかし、万が一の場合の修理費用が高額になるシステムキッチンについては、より注意する必要があります。

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まとめ

システムキッチンとは、シンク・コンロ・調理台・収納などが一体となったもので、ビルトインコンロであることに特徴があります。
システムキッチンのある賃貸物件に住む場合、掃除のしやすさや収納力の高さなどがメリットです。
ただし、家賃が高くなる傾向があることや、故障した場合の負担が大きくなることは、注意したいデメリットといえます。